徒歩・徒然

サマータイムが良く分からない

〔この話については、続き(?)を書いています→2005年5月3日


2002年3月18日(月)

国会議員の67%が賛成 サマータイム制度導入で (共同通信)
の記事を受けて、真面目に質問です。詳しい方、ぜひ教えて頂ければと思います。

誤解の無いよう初めに書いておきますが、僕はこの件について賛成でも反対でもありません。分からないです。賛成することも出来ませんし、かと言って積極的に反対することも出来ません。サマータイム導入によって どんな良いことと悪いことが起こるのか、いろいろ考えてみましたが「分からない」という結論に落ち着かざるを得ないのです。

サマータイムを導入することで、何がどうなるんでしょうか?
何か良いことがありますか?
何か悪いことがありますか?

正直なところ僕には分かりません。国会議員のアンケートでも一般の人へのアンケートでも賛成する人が増えてるとのことなんですが、よく皆さん「賛成」とか「反対」とか言えるなぁと思います。もし僕が調査をされたら、自信を持って(ってのは変ですが)「分からない」に丸をつけるでしょう。

夏の間(というのは語弊があって、正確には春分から秋分くらいまでの間でしょうか。これも少し違いますか)、時計の針を一時間進めることで、省エネになったり余暇時間が増えたりするんだそうです。何故ですか?

まず省エネですが、具体的には冷房や照明をつける時間が減るというのでしょう。しかし、ほんの一時間時計を進めただけで「温暖化防止」などと謳えるほど消費エネルギーが減るのでしょうか。
冷房については、時間帯が一時間ズレたところで暑いことに変わりはありませんから、冷房需要が減るということは考えにくいでしょう。また、いま僕が住んでいる秋田をはじめ、東北や北海道では夏の冷房よりも冬の暖房の方で 余程エネルギーを消費しています。それは無視したままで良いのでしょうか。
照明を点ける時間が減るかですが、確かに夜は明かりを点ける時間が一時間減るかも知れませんが、その分、朝は一時間増えるんじゃないでしょうか。まあ確かに、夕方から夜にかけてだけ明かりが点いてて夜明け前には消えてるという施設も多少ありますが、それらが一時間だけ明かりを点ける時間を減らして、どれだけの節約になるのでしょうか。
結局、サマータイムの どの辺が「省エネ」に繋がるのか、僕には良く分からない。こんな効果があるんだか無いんだか分からない方法の導入を進めるより、消費電力の少ない電器製品の開発を推進したり、官公庁や学校や一般企業が朝から晩まで点けてる建物の中の明かりを消す方法を考えたりする方が先ではないかと思うのですが。

実際問題として、サマータイム制を採っている欧米諸国では、それで省エネの効果が出ているのでしょうか?

余暇時間が増えるという意見も聞かれます。これも理屈が良く分かりません。
一日が25時間になると言うのなら分かりますが、時間帯が一時間ズレただけで どうして余暇が増えることになるのでしょうか。日没までの時間が増えても、一日の絶対的な長さは変わらないはずです。その増えた日没までの時間を遊んで過ごすなら、その後を削らなければいけません。そんな上手な時間の使い方が出来る人は、今だって出来てるのではないでしょうか。
それに今の世の中、仕事がひけてから日が沈むまでの間に何かをやらなければいけないような余暇の過ごし方が どれだけあるでしょうか。どんな施設にも照明設備が完備されています。日が登ってようが沈んでようが、あんまり関係ないような気がするのですが(それがどれだけ省エネに繋がるのか分からないのは、先ほどから書いてる通りです)。

さてそれでは、声高に反対と唱えられるかと言うと、これもまた僕にとっては難しいのです。別にやったって良いんじゃないの、というのが今の僕です。それによって何かが良い方向に変わるとは思えませんが、さりとて悪い方向に変わるとも思えない。

意味が無いじゃないかと言うことは出来そうです。しかし、それを「反対」の積極的理由としてしまって良いのか。イマイチ自信が持てません。

時計を直さなければいけない、生活のリズムを一時間ズラさなければいけない、そのための費用が馬鹿にならない、などなどの意見も聞かれます。が、それらを昔から国民総出でやってる国々は現に沢山あるわけで、生活や経済に深刻な支障を来すようなら とっくにサマータイムなんて制度は消えてなくなってるはずです。
あるいは、それらの不便を補って余りある利点があるのでしょうか? その利点とは何ですか?

ヨーロッパと日本では緯度が違うというのを反対の根拠に挙げてる方も居ましたが、アメリカと日本の緯度は大差ありません。それでもアメリカはサマータイムを導入しています。これは、単に歴史上の義理だけなのでしょうか。いや、何か余程の利点があるからでしょう。でも、その利点とは何ですか?(話が堂々巡りになって来た)

ごっちゃになって来ましたが、ともあれ、それぐらい僕にとってはワケの分からんことなのです。
サマータイム制度って、いったい何なのですか?

本場の欧米での考案・導入の経緯は、この際どうでもいいんです(たぶん気候や風土や習慣に合ってる制度なんでしょう)。今の日本で必要なのか必要でないのかが、僕には良く分からないのです。
このことについて、Web上でも色々な記述を見つけることが出来ました。しかし それらを読んでも、「どちらかと言うと反対派の方々が書いてることの方が説得力あるかなあ」と思えるだけで、僕の頭の中の疑問符は消えません。

ぜひ、詳しい知識をお持ちの方に色々お話を聞いてみたいと思います。


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